経営力向上コラム
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経営者の必須科目!与信管理とは??(1)
~ 掛けはお金のない人との取引と心得よ!~
情報掲載日 2017年01月06日
アラームボックス 未回収リスクゼロ。販売戦略で差別化。企業取引に欠かせない【売掛保証】


アラームボックス株式会社
審査部長 高見 真佐彦(タカミ マサヒコ)

今回から4回の予定で、今どきの与信管理事情についてお伝えしていこうと考えてます。

与信管理の基礎を押さえつつ、最近のIT技術の発展から身近なものとなった
様々な管理手法にも言及します。(もちろん、「手前みそ」もふんだんに盛り込みます。
以下は次回以降のタイトルです。)

(第2回) 決算情報による与信管理が主流、でも鮮度は大丈夫?
(第3回) 信用情報による企業評価のリフレッシュが大事!
(第4回) 保証のすすめ!!


【売掛保証との出会い】
本題に入る前に、私たちアラームボックス株式会社について少しお話しします。
創業メンバーはいずれも金融分野での長い経験を有し、「雨の日には傘を貸さない」ばかりか
「取り上げる」と揶揄されることもしばしばな「貸金」に対して少なからず憤りを感じた
ものばかりです。金融弱者である中小企業やスタートアップ間もないベンチャー企業を支援し、
雨の日も傘を差しかけられるものはないのかと模索するうちに出会ったのが、
「売掛保証」という分野でした。

ここで「売掛」とは、売掛金と受取手形をさします。一般に、売掛金とは売上金の
帳簿上の未収入金で、通常一か月毎に請求し、それに対して取引先が支払いをする
ことで回収されます。売掛保証は取引先が倒産したりして売上代金が回収できない
事態に陥った時に、取引先に代わって代金をお支払する支払保証サービスの一種です。
受取手形を含めるのは、手形を受け取っても手形期日までは現金化されない事情のためです。


【Fintechで変わる未来】
皆さんもご存じの通り、このところのいわゆるFintechの進展は目覚ましい
ものがあり、消費者の情報発信によるビッグデータの蓄積、API等によるデータ連携の
普及、それらを取得・解析する機械学習等の技術、スマートフォンの浸透などにより、
金融サービスの内容、料金、品質、提供方法などは劇的に変化しつつあります。

そこで、私たちが「売掛保証」で培ったリスク評価技術にこのFintechを
組み合わせて今までにない信用リスク判断のアルゴリズムを用いることで企業にとって
不可欠なリスク管理にフォーカスしたサービスを開発し、取引に関わる人々が
リスクや不安から解放され、前向きに楽しく事業に取り組めるような環境を
つくっていくことを目的にアラームボックスは誕生しました。


【掛けはお金のない人との取引と心得よ!】
さて、いよいよ本題です。 皆さんは京都の花街にあるお茶屋さんのほとんどが
「一見(いちげん)さんお断り」ということを聞いたことがおありでしょう。
すなわち誰かの紹介がなければお茶屋さんに入ることができないというシステムです。
京都の閉鎖性と取る向きもあるようですが、与信管理の基本を押さえていて興味深い話です。

つまり、お茶屋遊びの料金(花代、飲食費、交通費など)はお客に替わってお茶屋が
立て替えて払うシステム(掛け取引)だからで、信頼関係のない「一見さん」を
受け入れないのは当然の話。さらに紹介者は一種の連帯保証人みたいになり、
この掛け取引の回収は確実になります。代金回収の確実性を判断することが、
とりもなおさず与信管理です。

このことからも掛け取引は信用が高い人=支払が確実と見込まれる人に許容される
システムだということです。紹介者がいない一般の商取引では、どのような状態に
なれば掛け取引は可能と判断できるのでしょうか。

大方の商取引は現金取引から始まります。現金取引を相当の期間を続けることで
信頼関係=代金の支払いは確実そうだ、と判断できれば、掛け取引へと移っていく
順番です。しかも、掛けの金額は少額から始まり、しだいに増額していくやり方です。
与信管理的には、取引実績から代金回収の確実性を判断する、となります。

惑わすようで気が引けますが、現金取引が長く続いたから、しかも少額の掛け取引の
代金が回収できたからといって安心できません。「パクリ屋」、いわゆる取り込み
詐欺の存在です。パクリ屋は最初の何度かの少額取引は正常に支払いを行い、
相手が信用したところで大口の取引を持ちかけ、納品されたところで姿をくらますと
いう手口です。どうも取引実績から代金回収の確実性を判断するだけでは問題が
ありそうです。 ではどのようにすれば良いのか。

いよいよ次回からは具体的な与信管理の手法のお話です。


経営者の必須科目!与信管理とは??(2)
経営者の必須科目!与信管理とは??(3)
経営者の必須科目!与信管理とは??(4)


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アラームボックス株式会社 審査部長 高見 真佐彦
アラームボックス株式会社 
審査部長 高見 真佐彦(タカミ マサヒコ)

■プロフィール
1983年一橋大学経済学部卒業。同年、現三井住友銀行に入行。
中小、ベンチャー企業の保証リスクを引受けるため、個社の
審査実務からポートフォリオ管理、データマイニング技術等を
駆使した審査アルゴリズム開発まで 幅広い実務に精通した
プロフェッショナル。2012年株式会社トラスト&グロース
審査部専門部長を経て、2016年より現職。


本コラムに関する問い合わせ先
【BOSS会運営事務局】(担当:渡辺)
MAIL : support@bosskai.net
TEL :03-6427-1437
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