経営力向上コラム
経営力向上コラム
経営者の必須科目!与信管理とは??(3)  
~ 信用情報による企業評価のリフレッシュが大事!~
情報掲載日 2017年03月21日
アラームボックス 未回収リスクゼロ。販売戦略で差別化。企業取引に欠かせない【売掛保証】


アラームボックス株式会社
審査部長 高見 真佐彦(タカミ マサヒコ)

前回の結論は、与信管理の王道たる財務分析は精緻な分析手法であるが、情報の「鮮度」という点で
完ぺきではないということでした。今回は、信用情報による企業評価のリフレッシュのお話です。


【信用情報によるリフレッシュとは?】
一般に、信用情報は「企業の評価を修正する必要があると思われるすべての情報」と
定義できます。詳細な財務分析によって決めた企業の評価(信用度、倒産確率等)を、
その後発生した情報で修正していくわけです。信用情報は評価を下げる必要があるもの
ばかりではありません。評価を上げて良いと判断される情報もあります。

信用情報が発生したら、いまの企業評価が妥当かどうかを判断します。
すなわち、これがリフレッシュの意味です。

株式市場を思い出してください。株式を上場している企業は、企業活動に関する
重要な情報を「適時開示」することが義務付けられています。投資家が平等に情報を
得られるようにするためです。業績予想が良くても悪くても適時に開示する必要が
あるわけです。不祥事が発生したり、新製品の売り上げが予想以上に好調だったりすれば、
適時に情報が開示されます。これにより、企業の評価(=株価)が上下し、企業評価が
リフレッシュされていくわけです。


【与信管理に必要な情報~不芳情報】
さて、私たちの興味は売掛金の回収の確実性でした。実際、与信管理の現場で
重要なのは不芳情報(不安情報、ネガティブ情報等)と呼ばれる信用情報です。
この手の情報を入手した場合、企業評価を下げる必要があるのかどうかを
判断しなければなりません。(一方、便りがないのは良い知らせともいいます。
企業評価を上げる方向の情報はあえて収集する必要性は低いのです。)

不芳情報は、「粉飾をやってるらしい」「大口の不良債権が発生したようだ」
「行政処分を受けるようだ」といった具体的な内容のものです。このような情報は
上場会社であれば適時開示として入手可能です。しかしながら、非上場の場合は
信用調査会社や業界、取引先等で語られたものがなんとなく漏れ伝わってくるのが
主なルートで、明確に発表されたりするものではありません。


【シグナル(信号)?ノイズ(雑音)?~それが問題だ!】
いまや世の中はビッグデータ花盛り、不芳情報もWEB上に書き込まれたりする時代です。
例えば、ある飲食店の客足が落ちていないかを判断したいと思えば、飲食店の書込み情報を
検索・閲覧すれば予測可能です。味が落ちた、不味いなど書き込みがあれば取引を見直す
きっかけとなります。実際に、その店舗の前で入店するお客の数をカウントしたり、自身で
食べて味を確かめるなど、必要ありません。

反面、いまは情報が氾濫している時代とも言えます。企業に関する信用情報は、現在、
手軽に容易にWEBから収集することが可能となりました。取引先の状況の変化を知りたい、
あるいは自社に関する悪い情報がないか心配だといういうニーズは根強く、これに対応した
サービスもあります。

ただ、WEB上の情報の特徴のひとつは匿名性があるということです。匿名性の陰に隠れた
誹謗中傷がいじめとなることは周知の事実です。不芳情報の文脈でいえば、根拠のない情報、
うわさが相当程度混在している状態といえます。

噂を鵜呑みにして、一方的に取引中止をしたりすれば損害賠償を請求されかねません。
入手した不芳情報が信用悪化のシグナル(信号)なのか、悪質なデマ=ノイズ(雑音)なのか
吟味する必要がありそうです。

何やら混乱してきませんか?自社では無理だなとご心配ではありませんか?
ではどのようにすれば良いのか。いよいよ次回は、いくつかの解決策を紹介しながら、
今どきの与信管理のお話です。


経営者の必須科目!与信管理とは??(1)
経営者の必須科目!与信管理とは??(2)
経営者の必須科目!与信管理とは??(4)


※当ページのコラムの内容は無料のBOSS会 News(メールマガジン)でも
 お届けしております。ご興味がある方はご登録頂けたら幸いです。



アラームボックス株式会社 審査部長 高見 真佐彦
アラームボックス株式会社 
審査部長 高見 真佐彦(タカミ マサヒコ)

■プロフィール
1983年一橋大学経済学部卒業。同年、現三井住友銀行に入行。
中小、ベンチャー企業の保証リスクを引受けるため、個社の
審査実務からポートフォリオ管理、データマイニング技術等を
駆使した審査アルゴリズム開発まで 幅広い実務に精通した
プロフェッショナル。2012年株式会社トラスト&グロース
審査部専門部長を経て、2016年より現職。


本コラムに関する問い合わせ先
【BOSS会運営事務局】(担当:渡辺)
MAIL : support@bosskai.net
TEL :03-6427-1437
◀︎前のページへ戻る

▲このページの上へ戻る